はじめに
こんにちは!
小泉研究室B4の菅野芙月です。
2026年9月6~9日に富山県立大学射水キャンパスで開催された、第31回日本バーチャルリアリティ学会大会にて、研究の発表をしましたので、ご報告させていただきます。

研究概要
空中像とは,何もない空間に浮かんでいるように結像される像のことです.空中像は裸眼で観察することができ、また手で直接触れられるという特徴があります。
空中像には実体がないので、触れても触覚は発生しません。そのため、ユーザは空中像と手との接触を視覚情報のみで判断します。
そこで本研究では、空中像を違和感なく操作できるような、空中像と手との当たり判定距離を調査しました。
実験では、空中像の円に横から指を近づけて弾いてもらうという動作をしてもらい、以下の2つについて測定しました。
1.適切な当たり判定距離は手指の接近速度によって変化するのか

2.ユーザはどの奥行位置で操作するのか

実験の結果,それぞれ以下のことがわかりました.
まず当たり判定距離と手指の接近速度の関係については、適切な当たり判定距離の上限は速度とともに増加する一方で、下限は速度に依らずほぼ一定であることがわかりました

次に奥行方向の操作位置については、空中像の結像面よりも平均で6.56 cm、指先を奥に入れて操作していたことがわかりました。

今後は,異なる方向から弾く場合や、円に陰影やテクスチャを付与した場合についても調査する予定です。
発表スライド
ポスター
論文情報
菅野 芙月,小湊 咲,小泉 直也.空中像を手指で弾く際の当たり判定距離と接近速度に関する評価.第31回日本バーチャルリアリティ学会大会,3D2-03,2026.09.08.(PDF)
感想
今回が初めての学会参加でした。最初はどうなることかと緊張していましたが、自分の発表を学外の方に聴いていただくことで様々な発見があったように感じています。
特にポスターセッションでは、「VRではこのような事例がありますよ」、「このグラフはこうしたほうが分かりやすいですね」、「こんなアプリケーションはどうでしょうか」といったお話をたくさん頂くことができました。今回頂いたアドバイスをもとに、今後も研究により一層邁進していきたい思いです。
また今回はVR学会会場で行われたIVRC(Interverse Virtual Reality Challenge)にも梶本研究室のB4とともに参加させていただきました。そちらでも大変良い経験をさせていただきましたので、また別の機会にご報告したいと思います。
今回の会場は富山でしたが、「世界有数のガラスの街」ということで、駅前の広場などにもガラス作品が展示されていたのが印象的でした。
とても素敵なガラスの花瓶を見つけたので自分で買って帰り、家に飾っています。またいつかの機会に訪れられるといいなと感じる土地でした。
