はじめに
こんにちは!
小泉研究室B4の菅野美月です。
2026年9月6~9日に富山県立大学射水キャンパスで開催された第31回日本バーチャルリアリティ学会大会にて、研究の発表をしましたのでご報告させていただきます。

研究概要
本研究では、複数人が全周囲から観察できる空中像ディスプレイの実現を目指し、再帰透過光学素子に斜円筒アレイを組み合わせた光学系を提案します。
空中像とは、光学素子によって空中に結ばれる像のことです。空中像の形成には再帰透過光学素子(MMAP)を使いますが、単体では迷光や透過光といった不要な光が生じ、観察できる範囲も狭いという課題があります。
これに対し、素子を回転させて迷光を抑えつつ、全周囲に空中像を提示する既存手法があります。しかしこの手法では、迷光除去のためにルーバーフィルムを複数枚重ねるので、空中像が暗くなってしまいます。
そこで本研究では、空中像を作る光だけを通す「斜円筒アレイ」に着目し、ユーザが斜め45度から見る用途に適した、全周囲から観察できる光学系を設計・作製しました。

空中像の輝度測定を行った結果、提案手法は従来手法よりも輝度が高くなりました。また、全周囲から空中像が観察可能であることも確認できました。一方で、輪状の縞模様の発生や迷光の除去不足が課題として残りました。今後は、さらなる輝度の向上や課題点の解消などに取り組んでいきます。
論文情報
菅野 美月,野口朋輝,小泉直也.斜円筒アレイと再帰透過光学素子による全周囲から観察可能な空中像光学系.第31回日本バーチャルリアリティ学会大会,3D2-01,2026.09.08. (PDF)
感想
初めての学会で緊張しましたが、それ以上に楽しんで参加することができました。ポスターセッションでは、近い分野の人から全く違う分野の人まで多くの方とお話をすることができ、とても貴重な経験でした。しかし、説明がうまくできなかった瞬間も多くあり、自分の実力不足・知識不足を実感しました。まだまだ未熟者ですが、この経験を忘れずに今後も精進していきたいと思います。
VR学会では同時に、IVRC(Interverse Virtual Reality Challenge)という、学生がVRにまつわるインタラクティブ作品を作り展示するという企画が行われていました。私も、研究室のB4メンバーと梶本研究室のB4メンバーとともに参加させていただきました。多くの人に作品を見てもらえる機会はなかなかないので、とても楽しかったです。
会場となった富山県は初めて行ったのですが、とにかく食べ物が美味しかったです。海鮮丼やお寿司など様々なものをいただいたのですが、どれも絶品でした。実は最終日の後半に少し体調を崩してしまい、観光を全力で楽しみ切れなかった部分があったので、またいつか訪れたいなと思いました。
