研究室配属に関して

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主に電通大 学域3年生に向けて、研究室を選ぶときの情報を掲載しています。


小泉研はどういう研究室か。

  • 専門はVirtual Realityです。その中でも、特に視覚系の情報提示手法の研究を中心に行っています。
  • 2016年に開始した研究室です。今までの研究成果はAchievementを確認して下さい。いくつかの研究に関しては、動画がアップされているので、そちらをご覧ください。

小泉研で出来ること

  • 小泉研では、バーチャルリアリティ 、ディスプレイ、ヒューマンコンピュータインタラクション、デジタルファブリケーション等の研究に取り組むことが出来ます。
  • 基本的には研究の一環として展示をします(オープンラボ、学会展示、展示会など)。展示では多くの来客があり、様々な質問を受けることになりますので、人前で自分の研究成果を実演展示することに興味がある人人に向いていると思います。
  • 博士前期課程及び博士後期課程へ進学できます。

小泉研で出来ないこと

  • コンテンツ制作そのものを研究活動にはしていません。例えば、「空中像を使ってゲームを作ってそれで研究論文を書く」ということは難しいです。一方で、「空中像の入力方法で新しい手法を作り、それをゲームを使って評価する」ということは可能です。

小泉研にいる人はどんな人?

  • 大学の勉強を真面目に取り組んだ人が多いです。研究室活動は、長期に渡って一つのテーマにコツコツと地道に取り組む地味な活動なので、レポートを期日にきちんと出したとか、試験勉強を頑張ったみたいな人を歓迎しています。そのため、メンバーは比較的に成績上位者が多い傾向があります(そうでない人もいます。また研究成果の多寡は成績と相関していないようです)。
  • 作って人に見せるのが好きな人(文化系サークルで演奏や展示をした人)が多いです。配属説明会でそのことを毎年言っているので、そういう人が続いているのかなと思います。ただ、そういう経験がない人もいて、色々作ってみたら、面白いので好きになったということもあるようです。
  • お互いに協力できる人が多いです。これも配属説明会で「協力しないと装置が作れないし、実験は一人ではできません。論文執筆など1人で進める部分が大半ではあるけど、お互いの協力が必要な場面も多々あります」というアナウンスをしているためだと思います。

配属希望前にして欲しいこと

  • 当研究室所属の先輩と話をして、研究室の生活・文化等を知って欲しいです。研究室を構成するメンバーとの楽しくやれるのが、充実した研究室生活につながると思います。
  • webサイトを確認して情報収集して下さい。研究内容だけではなく、発表成果 (論文誌・国際会議)や、受賞など、どのような方面で活躍しているかを見て、「自分も楽しく活躍するぞ!」と期待を持って研究室選択をして下さい。
  • 3年生から4年生になるタイミング(春休み)の宿題が多いです。自分が具体的にどのくらいの時間を研究活動に使えるかを検討してください。英語、Github、Unityチュートリアル、読書などがあります。スタートダッシュで研究を開始するので、ゆっくり始めたい人には向いていないかもしれません。

配属時に重視してないこと

  • スキルがあること
    • Unity が 使えるとか、 Blender が使えるとかは研究室に入る時点で使える必要は全くありません。一方で、数学ができるとか、アルゴリズムが組めるみたいな基礎学力を身につけていることは歓迎します。

研究室の様子

  • 研究室見学では、その研究室の機材と図書を見ましょう、と学生に説明しています。機材を見れば何に重視している研究室なのかが分かるし、図書を見ればその研究室で学ぶことが分かるからです。

図書リスト

  • 小泉研書籍リストをクリックすると、書籍リストが確認できます。
  • 全部をリストアップするのは難しかったため、購入履歴の新しいものをリストアップしています。
  • 教員の私物や卒業生が置いていってくれた本もあります。

機材リスト

  • 研究室の機材を見ると、その研究室での研究生活が少しイメージしやすくなると思います。そこで、機材リストを作りましたので、そちらをご確認下さい。

文化

小泉研文化についても記載しておきました。

研究室の主たるコミュニケーションツールは何か?

  • 学生同士の集まりとして、月1で梶本研の学生と交流会をしています(小泉はほとんど出席していません)。
  • よく使うツールは、Zoom と slack です。メールは転送中心です。
    • slackでは、スケジュールリマインドのbotや、研究室内情報共有に記載すると周知するbotなどが動いています。またリアクション機能を積極的に活用しています。ただし、朝晩などはnotificationオフを推奨しています。
    • 研究室全体のミーティングはZoomで実施しています。
  • 研究推進に一番効果が出ているのはやはり対面の議論だと思います。特に装置設計等において、その実物を手に取りながら議論することができるため、対面の効果は大きいと思っています。そのため、週に一回対面のミーティングをしています。また、学生室、教員室の壁はホワイトボードになっており、書きながらの議論ができるようになっています。

研究室の情報資産の蓄積方法は?

  • 事務手続きなどはnotionに、コード等はgithubに、関連研究を読んだまとめ資料はscrapboxで共有されています。過去の研究資料はNASに保存しており、学外からアクセスできるようにしてあります。
    • 特に空中像関係の他研究室を含めた過去の研究のサーベイが網羅的に蓄積されています。研究室に入ったときはそれをざっと目を通してキャッチアップしてもらっています。
  • 過去の修論や卒論を送付することはできませんが、研究室で閲覧することは可能です。希望する方はご連絡下さい。

教員の仕事の様子

  • 知識豊富ではないので、教員から学生に「これ教えて下さい」と質問することが多々あります。学生には、教員にたくさんのことを説明できる人になって欲しいと思っています。
  • 子どもがいます。基本的には子どもが保育園に行っている時間しか研究室にいません(2024年度から少し変わる見込みです)。夜中は基本的にいません。夕方には保育園に向かって走っています。
  • 締め切り直前の対応はできないです。レポートを締め切り直前に出す感覚だと、うちの研究室では論文出せないです。また土日は研究室にほぼいません。教員は子どもと遊んでいます。

運営

  • 学生だけのミーティングがあります。目的は以下の通りです。
    • スケジュールを立てることを習慣づけること。
      • この会で各自のスケジュールをチェックしてもらっています。詰め込み過ぎ or 少な過ぎ にならないように、進めてくださいと伝えています。
    • スケジュールを共有することで、実験・実装などの「手伝いが必要」という情報を周知しやすくすること。お互いがサポートしやすい状況にすること。
    • タスクを細かく分割する癖をつけること(他の人に指摘してもらわないと難しいので)
    • 教員には聞きにくいこと・言いにくいことを学生間で共有するため。
  • コアタイム制はありません。週40時間くらい研究するように計画を立ててもらっています。研究室に来ても自宅で研究しても構いません。研究室全員での輪講などはオンラインで実施しています。
    • 毎日大学に来てやる学生と週に数回くる学生がいるようです。ただ学生の研究を見ていると、同じ時間を費やしたとしても研究室でやったときの方が圧倒的に研究が進んでいるように思いますので、研究がつまずきかけているときは登校を促しています。
    • 論文や研究に関する個別のミーティングは対面でやっています。
  • 研究テーマは教員から提案しています。学生からも提案して欲しいと思っていますが、研究の設計自体が難しいので、修士以降に自分なりのテーマを始めることになると思います。
  • 予算等の情報は、説明会でお伝えしています。

小泉研に入るには?

電通大生の場合

  • メディア情報学コースに入って下さい。研究室に入る前に、大学のオープンラボ等の機会を利用して見学して下さい。またはアルバイト研究室短期滞在等で一度研究室で作業をして向き不向き確認することを推奨します。修士までと考えると、約3年滞在することになりますから、どの研究室を希望するに場合であっても、訪問/短期滞在をして教員や研究室文化との相性を確認することが必要と考えています。
  • 高専で専門性の高い教育を受けた学生、大学の授業に熱心に取り組んだ学生、IVRC等で活躍した学生、音楽・美術・映像・工学などの製作系サークルで作品制作に取り組んだ学生など、自分の興味のあることに積極的にチャレンジした学生をお待ちしております。
    • 配属希望者との面接時には、制作物の紹介を推奨しています。ご自身の作ったものを思う存分に紹介してください(過去の例:ドローイング、ライブ映像、つけ爪、海外インターンエピソード、日本舞踊、Shader Programmingなど)。
    • 制作物が特にない人もいました。その人は研究室に入ってから制作に積極的に取り組んで成果を上げています。あと僕も学部で何かを作った経験ってほとんどなかったので、「何かをつくるのって面白そうだな」と思えることが大切なんだ思います。

他大学学生の場合

  • 大学院入試情報を入手し、熟読下さい。研究室見学申し込みも可能です。
  • どこの研究室でも、研究室を作っているのは所属学生です。研究室の雰囲気を知るためには、所属する学生と話すことが重要です。オープンラボ等で学生が展示をしていますので、直接研究室の様子を所属の学生に聞いて下さい。
  • 研究内容に関しては、まず発表文献を確認して下さい。本研究室で取り組んでいく研究内容に関してイメージをつかめる思います。
  • また、情報学専攻には同じ学会で活躍する研究室が数多くございます。必ず複数の研究室を確認・比較して、ご自身の希望や知識にあった研究室を選択下さい。

研究生希望について

  • 研究室に多数の学生が在籍しており、学部卒論生と修士学生で既に部屋がいっぱいになっており、研究生を受け入れることはできません。

問い合わせ先

  • 担当教員の小泉に直接メール下さい
    • koizumi.naoya@uec.ac.jp
  • 迷っている時
    • 質問や相談申込はメールでお送り下さい。聞いたもんがちです。
    • 各研究室のwebを丁寧に読むと良いと思います。研究室ページの情報量と研究活動量は正の相関があるような気がします(研究活動するとそのことを公開するので、活動の多い研究室は更新が多い気がする)。
    • 一緒の部屋で過ごすのは先輩なので、先輩に根掘り葉掘りと聞くのが重要だと思います。あと一人の先輩だけではなく複数の人に聞くと良いです(大きな声でよく話す人の意見だけでは、一面しか見れないので)。

お願い

  • 小泉研を構成するメンバーは、研究室の運営がスムーズに進むように、研究実施に必要な種々の事務作業を迅速に実施することが必要です。書類提出等を締切直前に出すのではなく、書類が来たらすぐに出すようにして下さい。
  • 教員の時間は、研究や教育に使うようにします。提出物等に関して教員がリマインダ等をしませんので、提出物が必要とわかった時点でその作業を済ませて下さい。
  • 上にも書いてありますが、光学系の組み立て・データ測定・撮影の手伝いなど、一人で作業すると非効率なことが多いため、研究室メンバー間で作業をサポートする機会が多い研究室です。したがって、自分自身の研究だけに没頭するというより、他の人の作業補助をすることが多く、研究室滞在時間が長い研究室だと思います。教員としては、お互いに研究に協力することで、自分が取り組んでいる内容以外の周辺知識を深めて欲しいと考えています。そのため個人プレイだけではなく協力することも積極的な人を募集しています。

研究配属資料