2026年6月開催のMVE研究会で「絵画的奥行き手掛かりと反応位置の設計に基づく空中像インターフェースの評価」というタイトルで発表しました(小湊咲)

はじめに

こんにちは!
小泉研究室M2の小湊咲です。

2026年6月25-26日に屋久島環境文化村センターで開催されたMVE研究会にて、口頭発表をしましたので、ご報告させていただきます。

研究概要

 空中像は実像を空中に結像させる映像技術のことで、非接触操作が可能なインターフェースとして注目されています。しかし、物理的な接触を伴わないため、触覚フィードバックが得られず、ボタンを押した感覚(押下感)を知覚しにくいことや、操作時に指が空中像を過剰に貫通してしまうことが課題となっています。
 そこで本研究では、これらの課題を解決するために、絵画的奥行き手掛かりを利用した押下感の付与と、押下反応位置を結像面より手前に設定する手法を提案しました。具体的には、空中像ボタンに影や押下時の縮小表現を付加し、ボタンが奥へ押し込まれるような視覚効果を提示することで、疑似的な押下感の付与を試みました。また、ボタンの反応位置を手前に設定することで、ユーザに早い段階で押下を認識させ、指の過剰な貫通を抑制することを目指しました。

 提案手法を用いた空中像インターフェースのユーザビリティ評価を行った結果、絵画的奥行き手掛かりの付与により、押下感および操作時の快楽性が向上することが確認されました。一方で、タスク完了時間が増加する傾向が見られ、視覚的負荷を高める可能性も示唆されました。また、押下反応位置を手前に設定することで、指の過剰な貫通が抑制され、より円滑な押下動作を実現できる可能性が示されました。以上の結果から、空中像インターフェースの設計においては、絵画的奥行き手掛かりによって押下感を補完するとともに、押下反応位置を手前に調整することで、ユーザビリティの向上につながることが示唆されました。

論文情報

小湊咲,小泉直也.絵画的奥行き手掛かりと反応位置の設計に基づく空中像インターフェースの評価.信学技報, vol. 126, no. 87, MVE2026-5, pp. 25-30, (2026.06). (PDF)

感想

 今回は複数の研究会との合同開催であったため、様々な分野の研究の話を聞くことができ、とても良い経験になりました。
 研究会は現地とオンラインのハイブリット開催だったのですが、屋久島に行ったことがなかったため現地参加してきました。山も海もあり、景色もきれいでとてものどかなところでした!屋久島名物の一つであるトビウオもとても美味しく、屋久島を満喫できました!